光の森の工務店 logic architecture 社長ブログ   <ロジック熊本>

建築家との協業により、デザイン・快適さ・構造の全てに妥協しない家を「手の届く価格で」つくりあげるlogic architecture。 旧ブログを社長ブログとして復活しました。かなり気まぐれに更新してまいります。

家づくり

ヒートショックについて考える。

先日、ヤフーのトップュースで、
入浴時のヒートショックによる死亡事故の記事がありました。

その反響か、
関連するニュースが様々なサイトで取り上げられたり、
某巨大掲示板でもヒートショックについての話題で盛り上がっているとか。

当社のHPも「ヒートショック」と検索されアクセスされる方が増えております。






まず私事ですが、

10数年前に建てた当時の自宅は、断熱が相当悪い家でして、
リビングを暖めるにもエアコン+ガスファンヒーターが必要でした。

ちなみに冬場の電気ガス灯油代は3万円以上もかかっていました。

それでも外気温と内気温はほとんど変わらず、
また、いくら窓を開けても収納内のカビが酷く、非常に住みにくい家でした。

子供が生まれてから、子供の事が心配になり、このままではダメだと思い・・・

数百万円かけて断熱改修を行いました。

2ヶ月の工期と、社長邸特価であっても数百万円の出費・・・

改修後はさすがに快適になり、
蓄熱式暖房機で家中暖かい家になりましたが、、、

「最初から気密断熱のことをしっかり勉強していれば」
と後悔した経験から、思うところをダラダラと書いていきます。

ご面倒で無い方はお読みいただけると嬉しいです。








何年も前からお伝えしてきましたが、

ヒートショックで亡くなられる方の数は、交通事故死亡者数を上回ります。

亡くなられる方は高齢者ばかりではなく、若年層の方も多く含まれます。



とある掲示板の記事を見ていると、
住宅設備機器メーカーが悪いような論調になっておりましたが,
果たしてそうなのでしょうか?


これまで日本の住宅において、
湿気を嫌ってか、浴室の断熱は何も無いという住宅が殆どでした。

つまりユニットバスの廻りはほぼ外気温。


これでは寒いのは当たり前です。



確かに、お風呂そのものを断熱材で覆うことも出来なくはありませんし、
断熱を強化したユニットバスも存在します。

しかし、
お風呂と並んで、ヒートショックが起こり易い場所として
トイレや脱衣所があります。

こちらは設備機器云々ではなく、
建物で補うしかありませんね。


しかしながら日本の住宅は、
いまだ中くらいの断熱、中くらいの気密、といった建物が主流です。
※意図して「中くらいに」している訳ではないのはお分かりいただけるかと。。

そういった建物では、
残念ながらお風呂も脱衣所もトイレも寒々としてしまいます。

仮に新築時はそこそこ暖かくても、壁体内結露により断熱材が劣化し、
数年後には断熱が効かない状態になってしまいます。


結果として、ヒートショックを生み出す家になる・・・・



そうならないためには、
室内の温度と換気をコントロールし易い建物でなければなりません。

そこで重要なのが、やはり高気密高断熱




まず断熱について。

計算上の数値性能は超安価なグラスウールでもある程度は確保できます。
しかしながら、ご存知の通りグラスウールは湿気に弱く、隙間だらけ。

計算上の数値は確実に出せませんし、
湿気を含み、経年劣化が著しいといった特徴があります。

グラスウールなどを使用してあり、窓廻りが結露するような家であれば、
壁の中の状態は、推して知るべしです。


よって、
湿気を通さない、あるいは跳ね返す、調湿機能がある、
といった性質の断熱材を選ぶ必要があります。

例えば発泡ウレタンなどです。
※一口にウレタンといっても、劣化し易いものもありますので注意が必要です。



補足ですが、
床下の断熱方法でも快適性は変わってきます。

一般的な床断熱工法であれば、床下は外気温です。

例えば外気温0℃のとき、

「床や浴槽の直下=0℃」です。


一方、基礎断熱という工法であれば、

「床下の温度=ほぼ室内の温度」

となります。あくまで換気がしっかり計算されていればの話ですが・・・




次に気密。

気密を勘違いされている方が、特に九州ではあまりにも多いように感じます。

よくある誤解として

・換気が悪く、窒息しそう
・窓を開ければ換気できるから気密を上げても同じこと
・断熱とは関係ない

正直、私も昔はこのような考えでした。



しかし実際は、
気密状態にすることで、換気のコントロールが容易になり、
淀みなく換気が出来ます。

ストローを例にとると分かり易いのですが、

気密が悪い家は「穴が開いたストロー」です。
当然、液体を漏らすことなく全て口まで運ぶことが出来ません。

「窓を開けて換気をすればいい」というのも間違えではないでしょうが、
ストロー無しで紙パックのジュースをワイルドに飲むようなものでしょうか。

一方気密状態の「正常なストロー」では、
一気に効率よく液体を口まで運ぶことができます。

つまり住宅においては、
気密住宅では吸気口と換気口の配置を適切に行うことで、
家中の空気を常に新鮮な状態に保つことが可能になります。


前述の通り、窓を開けて換気するのも確かに良いでしょう。
しかし淀みなく換気をしようとすれば、
相当長い時間、窓を開ける必要があるでしょう

よって「外気温=内気温」となりますので、人には優しくないですよね。

さらに、その状態で空調をかけるとなれば、、、

当然エネルギーロスは膨大です。



また、断熱との関連性については、
「気密が悪い=隙間だらけ」ということですので、
当然、本来断熱材が持っている性能を発揮できなくなるは言うまでもないでしょう。




つまり、

・ヒートショックのない快適な住宅にするため
・いつも室内を新鮮な空気で満たし住む人が健康であるため
・家を腐らせず長持ちさせるため

温度と湿度をコントロールできる「正しい」高気密高断熱であることは必須です。


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構造見学会の様子です。
C値測定0.28cm/m2の現場の施工状況、サーモカメラによる断熱欠損の説明、
ここまでやる必要があると思い、取り組んでいます。


やはり長くなってしまいました。。。


続きの面倒臭いお話が聞きたい方は、是非お問い合わせ下さい。




吉安でした。

地盤について

家を建てる際には必ず地盤調査を行います。

調査の結果によっては地盤改良を行うことになるのですが、
何だかババを引いたような気持ちになり、少しでも安価な工法で抑えたいという気持ちになるものです。


しかし、地盤改良を安易に考えては非常に危険です。


従来の柱状改良では、セメントを流し込み、地中に杭を作ってきました。
しかし、セメントには六価クロムなどの有害物質が含まれています。

よってセメント杭を施工することは、結果として地中に産業廃棄物を埋め込むことになります。

そのことにより懸念されるのが、土壌汚染や水質汚染。
更には将来的にはその補償の問題なども発生する恐れがあります。

また、将来その土地を手放したり家を解体する際に杭の撤去費用の負担などのリスクも発生します。

そういったリスクを解決するのが、自然石ベースの砕石のみを使用したHyspeed工法などです。

自然石ベースなので、当然100%自然素材。だから環境への負荷も非常に少なくて済みます。
将来的に撤去の必要もありません。

折角地盤改良するのであれば、より環境負荷が少なく、子や孫に負担をかけない工法を是非選んでほしいと考えます。

また、ビルダー選びの際にも六価クロム対策などを真剣に考えている会社を選びたいものです。


top

※安心な地盤について詳しくお知りになりたい方は ↑ をクリック。 


追記、


先の震災後、液状化被害の多かった関東の湾岸エリアで、

このhyspeed工法で地盤改良を行った家が無事であったことが高く評価され、

TV番組「ガイアの夜明け」でも紹介されました。


砕石パイルが強く、そして液状化対策として非常に有効であることは、

震災の際に砕石パイルで地盤工事が行ってあったディズニーランドが被害が少なく、

来園者の避難場所として利用されたことからもご理解いただけるでしょう。

坪単価について考える

よくお客様から「坪単価はいくらですか?」と聞かれます。




先に答えを言ってしまうと、

「大きさや要望によっても全然違うので、坪単価は出しようがありません」

ということになります。









Logic Architecture 吉安









と、

ここで終わってしまうと元も子もないので(笑)、
少しばかり理屈を。。。




驚かれるかも知れませんが、
通常私たちはあまり坪単価を意識することはなく、そのお陰でいつも回答に悩み、

「外構などの付帯工事も含んだ総額で○○○○万円ですから、床面積で割ると○○万くらいですかね?」

といった感じにバカ正直に応えてしまいます。



しかし坪単価って、実は計算の仕方で全く変わってくるのです。




例えば、

例題1)施工面積32坪・・・床面積と施工面積がありますが、詳しくは後述。
    本体価格1500万円
    オプション100万円・・・標準仕様以外の要望など。薪ストーブや太陽光など
    仮設工事100万円・・・現場条件で変わる足場工事など
    付帯工事200万円・・・地盤改良、屋外給排水、外構工事など

このあたりの費用区分も各社違いますが、ざっとこの場合の坪単価を考えてみましょう。



私の場合、
というか多くの地場工務店さんだと、総額で考えてしまう癖が抜けず、
1900万円を32坪で割ってしまいます。

すると、1900万円÷32坪=坪単価59万円。




しかし、
坪単価をアピールされるビルダーさんの場合、本体価格から計算することが多いように思えます。


すると、1500万円÷32坪=坪単価46.8万円。




計算の仕方の違いで、12.2万円も坪単価が変わります






次に例えばガレージハウスなどの場合。

ガレージやバルコニー付きの家だと、施工面積と延床面積が大きく違います。

例えば最近のY邸の場合、

施工面積:48坪
床面積38坪

バルコニーやガレージは一部床面積から控除されますので、10坪も変わります。



そこで、

例題2)非常に拘りが強いオプション満載のガレージハウスの坪単価は?

オプション工事は0円に近い方も有れば、1000万近く掛けたい!という方もあります
 このあたりはまた後日に。。。

施工面積48坪
床面積38坪
本体価格1900万円・・・施工面積により算出
オプション650万円・・・オリジナルキッチン、造作家具、石工事、塗り壁など(相当拘りが強い方とします)
仮設工事100万円・・・足場工事、仮設トイレなど
付帯工事150万円・・・外構工事、屋外給排水、都市ガス引き込みなど

   

1.最もバカ正直なケース

総額2800万円÷38坪=73.6万円

普通100〜200万円程度では収まるオプション工事に、極端に予算を割く方ですので、
そこを入れる必要も無い気がしますが、私はつい入れてしまいます。
地場工務店さんの多くも例題1同様にこんな感じでしょうか。


2.バランス型1

1と3の中間にはかなり多くのパターンがあります。
全て挙げるとキリが無いので、施工面積で割るパターンを。

総額2800万円÷48坪=58.3万円


3.最もタチが悪いケース

本体1900万円÷施工面積48=39.6万円


極端ですか?

実は意外と良くある話です。

恐ろしいことに、
計算一つで坪単価が34万円も変わります。




さらに、本体価格も「どこまで含むのか?」は各社違います。

中には付帯工事、照明、設計料などは意見が分かれるところでしょう。

例えば私どもが1500万円を本体価格としていたとしても、
それを細分化して1200万円程度まで引き下げてあることもあると思いますし、
逆に付帯カーテン照明全部コミコミというビルダーさんも見かけます。
そうすると、当然また坪単価の計算も変わりますよね。



じゃあ何を信じればいいのか?



当然悩まれると思います。




一番正しいのは、「総額を知る」ことです。



本体が幾らだろうが、坪単価が幾らだろうが、
最終的にいくら掛かるのか?を知れば失敗や後悔は無いはずです。

そのためには、まず土地やプランの提案を受ける前に、

「私たちは総額幾らあれば家が建てられるのか?」

をはっきり説明してくれるビルダーさんを探すことです。



単に建物本体価格を知るだけでは、総額いくらかかるのかは全く分かりません。

借入先、勤務先属性、購入される土地により、諸費用は大きく変わります。
しっかりそのあたりのヒアリングと説明をしてくれる営業マン、ビルダーは熊本にも沢山あると思います。




さらにもうちょっと面倒臭い話をしますと、

「総額を知ればそれでいいのか?」

答えは、「それだけでは不十分」です。




私のブログをよくご覧になる方であればお分かりでしょう。
人生全体の家計の収支の中での、住居費のバランスを知る必要があるからです。

そのためには、毎月の家計の収支、家族構成、勤務先属性、あらゆる観点から予算を検討する必要があります。

また、ローンが変われば当然金利などの特性も変わり、
場合によっては返済総額で500万円以上も変わってくるケースもあります。


*資金について詳しく知りたい方、ネットで情報収集するだけでは不十分です。
 FP相談は無料でお受けしております。ご相談されても売り込みはしません。
 ご興味のある方はこちらからお申し込み下さい。





つまり、
予算内で家づくりを叶えてくれるビルダー・建設会社を探される際に必要なことは、


工事費に掛けても安全な総額を知り、その中で要望を形にしてくれるかどうか?



このような視点で探されると、
予算について後悔されることは無くなることでしょう。







Logic Architecture 吉安孝幸






追記、

今回は計算方法によっての坪単価の違いをテーマにブログを書きましたが、
実はそれ以前に坪単価の根本的な矛盾点があります。

一つは建物の大小に関わらず発生する費用。
通常、玄関ドアやキッチンお風呂などは一棟に1つだけですよね?
当然坪数に関係なく、一定額掛かってくる固定費的な特性があります。

すると、大きい家は坪単価は安くなり、小さい家は高くなります。
でも、総額で見れば当然小さい家の方が安い訳です。

坪単価が高い方が総額が安い・・・

また、「こだわり」により変わってくる部分も大きいでしょう。
前述のオプション工事といったところですが、
造作家具の予算が0円の方もあれば、500万円も掛けられる方もあります。

まぁ、500万は極端ではありますが・・・

このような観点から、坪単価ではなく総額表示を行うのがビルダーとして適切だと考えます。


日本一をいただきました

全米(?)ツアーの話はまた次回ということで、、、



先日、R+houseの全国大会が開催されました。

今後の住宅施策についての講演や、
工務店同士の交流が楽しみで毎回参加しています。

そこで毎回行われるセールスコンテスト。



前回は惜しくも法人、個人の両方で2位でしたが・・・





今回は・・・






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法人の部でグランプリをいただきました!


前回2位に続き、今回グランプリを受賞出来たのも、
私どもの家づくりの姿勢をご理解いただいたお施主様のお陰です。

来年も表彰台に上れるように頑張ります!






ところで、

私どもロジックの家づくりの姿勢について、
久しぶりに(笑)、少しお話をさせていただきたいと思います。


「建築家とつくる家を手の届く価格で」


とHP等でも謳っておりますが、


・性能
・デザイン
・価格



ロジックでは、これらのバランスの良い家をつくることをミッションとしております。





◆価格について

単に性能とデザインを良くしようと思えば、
一流の建築家に設計を依頼し、技術力のある建設会社で施工すれば良い訳ですが
「現実的に買える価格帯」で実現することはほぼ不可能になるかと思います。


前述のR+houseに参加している理由のひとつに、


「高性能住宅のコストダウンが容易にできる」


という点があります。

高気密高断熱住宅を安くつくるための資材が安く購入できる、
打合せフローや設計のルール設定により、設計コストを抑えられる、
メーカー直の発注システムで部材仕入れコストを大幅削減できる、

このことで同等性能の住宅と比較した場合、
住宅の価格を2割以上安くすることが可能になりました。


一般的にビルダー・建設会社には

「性能とデザインの両立は無理」

といった認識があるかと思います。

私の前職時代にも社内に諦めムードがあったのですが、
R+を知ったときに実現可能であることを確信しました。

そこで会社設立の時から、
高性能住宅のみしか作らないと決意し、実行してきました。

その他、
適切な予算を知るためのFPやライフプランシミュレーションなどの取り組みについても書きたいのですが、相当長くなりそうなので次回以降に・・・

※今すぐ相談されたい方はこちらからお申し込み下さい。




◆性能について

単純に、柱が大きいから丈夫だとか、断熱材は○○だから暖かいとか、
そういった事では性能は証明できるはずもありません。

どんな建物であっても、
計算すれば断熱性を示すQ値やU値といった数値を算出することは可能です。

また、2020年省エネ義務化以降には、
一定の数値以上の住宅しか建築が不可という時代になります。

そういったことを知っておきながら断熱性能を数値化しないことは
「悪意」であると考えます。
※知らないということであれば善意ではありますが・・・

まずはQ値を教えてくれるビルダーさんを探す、
というのが、ビルダー選びの第一歩かも知れません。


断熱性能が上がると、今度はその精度を知る必要があります。
折角良い断熱材を使用してあっても、隙間だらけでは意味がありません。

精度を知るためには気密性を表すC値を測定する必要があります。

ロジックでは全棟計測しておりますが、
この値が1cm/m2を切ると、高気密と言えるでしょう。
(ロジックでは0.5cm/m2を社内基準としております)


一般的に、特に九州でよく誤解されているのが
「高気密は換気が悪い」ということ。

確かに高気密高断熱の特性を理解せず、
換気に関する知識と技術が無ければそうなります。

しかし、高気密高断熱は実は換気の為にあるものです。

気密状態にすることで、
計画的に淀み無く換気することが出来るのですが、



長くなりますので、、、



詳しい話をお聞きになりたい方は

info@arc-logic.netまで

「気密の話を詳しく!」とメールいただければお教えします。




◆デザインについて

ロジックでは建築家による設計を基本としております。


「なぜ建築家なのか?」


限られた予算の中で最高のプランを作ろうとすれば、
当然「広さ」を犠牲にする必要が出てきます。

彼らは単なる「御用聞き」ではなく、何百という家を設計してきたヒアリングのプロ。

どんどん掘り下げてヒアリングをしていくことで、
時には無駄な「広さ」を削り、必要以上の「広がり」を創造してくれます。


更には、暮らしやすさ、プライバシー、様々な要望を全て盛り込みつつも
「無駄を削ぎ落とした美しいデザイン」を実現してくれます。

無駄の無いデザインは、飽きの来ないもの。
将来的な資産価値を考えるとき、流行に左右されないデザインというのも大切な要素の一つです。



結果、これまでの2年間に建築家により提示させていただいたプランは、
100%全て承認をいただき実施設計に入り、着工し続けています。








長くなりましたが、

・性能
・デザイン
・価格

全てを満たした住宅のみが、「資産価値の高い家」として将来評価されると考え、

セミナーや勉強会を開催したり、
先進地域を視察したり、見聞を広めるために国内外を問わず出向き、家づくりに還元するなどの取り組みを行っております。


ロジックで建てないにしても良い住宅会社も沢山あります。

私たちの活動により、
一人でも多くの方にこういったことをご理解いただき、
良い家選びのモノサシを知っていただき、
「家づくりで成功される方を一人でも多く増やす」
ことが出来れば嬉しいです。





Logic Architecture 吉安孝幸





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インテリア素材について(アクセントウォール)

一般的な内壁の仕上げに使われるビニールクロス。

クロスには様々なパターン、色目のものがあり、
木目や石目模様のリアルなものを増えています。

通常は着工前の打合せにおいて、
部屋ごとや面ごとにクロスを選ぶ作業が発生します。


以前はそういった「貼り分け」が多かったのですが・・・


後々の補修などのメンテナンス面から、
最近では全室同じ柄のものを選ばれることが多くなりました。


しかし、中にはそれではシンプルすぎると思われる方も。


そういった場合は、
アクセントとして石材などを使われるのもよいでしょう。


クロスでも石目調のものもありますがイミテーション。
本物にこだわりたいところです。

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本物の石材ならではの質感が、
空間をシンプルながらも高級感のあるものにします。


全体的に使用するビニールクロスは、〜調のようなものではなく、
クロスらしい、クセや主張のないものが良いでしょう。




インテリア素材について(壁紙など)

一般的に内装仕上げに使われるビニールクロス。


近年ではこだわり派や自然素材指向の方が増え、
違う素材を求められることもしばしばです。


ロジックで最近よく使用するのが、エッグウォールと土壁。



◆エッグウォール

マヨネーズ工場から排出される卵の殻を使用して作られた壁紙。
最近ではすっかりメジャーになりましたね。

卵の殻は多孔質で、気孔により吸排湿するはたらきがあります。
よって、卵の殻から出来たエッグウォールには、調湿効果や消臭効果があり、
室内環境を快適にしてくれます。




◆土壁

ロジックのおすすめする土壁は、
卵の殻、ゼオライト、珪藻土などをブレンドしたもの。

エッグウォール同様に調湿効果や消臭効果が高く、
自然素材ですので健康的です。

http://www.ashlight.co.jp/tsuchikabe/

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コテ目を残した、塗り壁ならではの質感も魅力です。




ゼロエネルギーハウス

住宅業界では「エコ住宅」といった言葉が数年前より使い倒されていますが、
最近ではスマートハウスといった言葉がよく使われています。

某大手家電量販店でも、ハウスメーカーと組んで盛んにPRされているので、
耳にされた方も多いかと思います。

スマートハウスといって定義があいまいではありますが、
現時点では、太陽光発電+蓄電池+HEMSなどのエネルギーの使用状況をモニターするものを組み合わせた、何となくメカメカしいものといったところでしょうか。

もちろん否定はしませんが、メカにかかる費用が大きく、
建物の性能があまり重視されていないケースが多いような気がします。

そこで、躯体の性能を上げてメカを搭載するとなると、
建築費も大変なことになってきます。


一口にエコ住宅と言っても様々なものがあります。


光熱費をゼロに抑えるゼロエネルギーハウス、
売電で利益が出るプラスエネルギーハウス、
自然の光や風を取り込み省エネ性を高めたパッシブハウス、

よく出てくる言葉はこんな感じでしょうか。

いずれも高額で中々手が出ない印象が強いと思います。




前置きが長くなりましたが、


先日、
といっても1月上旬ですが、
ゼロエネルギーハウスの実験棟の視察のために香川県に行ってきました。

施工されたビルダーは、当社でも取り組んでいる
R+houseを開発したアンビエントホームさん。

現在当社で採用している断熱仕様を若干グレードアップしたほか、

軒の出を深くとり、太陽の光の入りを季節ごとにコントロールしたり、
風を効率的に取り込むために計算された窓の配置、
室内の空気の循環を考えて吹抜けを設けるなどの
「パッシブデザイン」を取り入れた建物でした。

これだけでQ値1.19、C値0.49といった数値を叩き出しています。

このことにより、通常のエコ住宅とは段違いにエネルギーロスが少なくなり、結果的に搭載する太陽光パネルも最小限のもので済みます。

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搭載する太陽光パネルは2.4kw。
これだけで、平均光熱費は月2000円前後。

給湯、照明、生活家電、空調、すべて使用してこの程度の電気代であれば、
ほぼゼロエネルギーハウスと言えると思います。

より多くのパネルを積み、利益を出すことも良いかもしれませんが、
初期投資が大きいということは、限りある予算の中でどこかに無理が生じてしまいます。

光熱費がゼロ近くになる程度の、ミニマムのパネルを搭載するのが
賢い選択のように思います。

2.4kw程度のパネルであれば然程高額ではありませんし、
平均的なサイズの30坪前後の家であれば、
付帯工事込みでも十分に1000万円台で建築可能とのことでした。


ところで、

この建物には実際に施主様が住まわれているのですが、
お聞きするとこの冬もまだ2度ほどしか暖房を入れていないとのこと。

無暖房でも太陽の光で暖められた室内は、
とても居心地がよい空間でした。



吉安タカユキ

自然素材

日本の住宅では、新建材と言われるシート張りの建材が
一般的に多く使われています。

シックハウスの問題など、耳にされた方も多いかと思いますが、
現在の新建材ではツンとくるような匂いもなくなりました。

しかしながら、それらの建材は、
100%自然素材ではないのは事実です。

そして、シート張りの建材の多くは「木目調」のもので、
一見すると木のように見えますが、そのテクスチャは印刷によるものです。

言い方は多少悪いかもしれませんが、「偽物の木」ということになります。


当社でも、ホワイト色の建材等に関してはシート張りのものを使用しておりますが、
木部に関しては、本物の木の質感を大事にしています。


たとえばフローリングや棚板など。



一般的な無垢フローリングはウレタン塗装仕上げのもので、
分かり易くいえば表面が樹脂でコーティングされているものになります。

当然肌で触れる部分は自然の木ではありませんので、
無垢材ならではの暖かみは損なわれます。


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当社で使用する無垢フローリングは、
米ヌカを原料とした自然オイルを使用して仕上げており、
木肌の質感を十分に感じていただける仕上げになっております。

当然メンテナンスフリー、

とはいきませんが、手入れをすることで、
よりいっそう永く愛着を持ってつきあえるものです。



また、棚板や家具などには自然塗料を使用して着色します。

自然塗料といえば、、、

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オスモカラーが有名ですよね。

ドイツ製の自然塗料で、
植物油を原料にした安全な塗料です。

当社でも家具や棚などの塗装によく使用します。


シックハウスの原因となるような化学物質は含まれておりませんが、
完全に乾燥するまでの間は、独特のにおいがあります。

風通しを良くし、乾燥するのを待つしかないでしょう。



こちらも、シート張りの木目調のものと比較し、長い目で見ると、
傷みが気になった場合なども、磨いて自然塗料を再塗布することで、
何十年でも使用することができます。

建材には建ててしまったあとには、
交換するのが容易ではないものが多くあります。

特にフローリングは張り替えることは非常に困難です。

永く住まうためには、メンテナンスすることでずっと使える
「サスティナブル」な建材を使用したいものです。

ロングライフデザイン

住宅そのものとは無関係ですが、

今回bang & olufsenのオーディオを導入することにしました。

B&Oといえば・・・

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この特徴的なデザインのCDチェンジャー、beosound9000が有名ですね。

洋画や洋楽のPVなどで見たことがある方も多いかと思います。
実はこの商品、15年以上も変わらないデザインで、つい先日まで販売されていました。


今回導入するのはbeosound4。
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低予算なためにebayで中古を購入しました(汗)


B&Oはデンマークのブランド。
このCDチェンジャーも確か60万円以上もする高額商品なのですが、
デンマークでは普通に若者も購入するようです。

ちなみに妹婿がデンマーク人なのですが、
彼もB&Oの愛用者。

自動車産業が無い国で関税率も高いことから、
若者が自動車を持つのは難しいそうですが、
自宅で快適に過ごすためのものにはお金を惜しまないようです。

デンマークは冬が寒くて長いために、
住宅の性能やホームエンターテイメントには妥協をしないお国柄なようです

また、

「良いものを長く使う」

という考え方が浸透しているお国柄から、
このCDチェンジャーのように20年弱も変わらないロングライフデザインの傑作が多く生み出されている点は見習うべきだと思います。

たとえ高額なものであっても、一生使えば実は経済的であったり、
新しいものを生み出すのにかかるエネルギーも抑えることが出来ます。

日本の住宅や工業製品もこういった点を見習うべきですね。



また、住宅においては、

性能的には長期間性能を維持することは出来ても、
デザインが古臭くなると、愛着が持てなくなるものだと思います。

デザインは、単に流行に左右されるものではなく、
長く愛着を持って住まうためにシンプルで機能的なものであるべきだと考えます。




吉安タカユキ

地盤について

家を建てる際には必ず地盤調査を行います。

調査の結果によっては地盤改良を行うことになるのですが、
何だかババを引いたような気持ちになり、少しでも安価な工法で抑えたいという気持ちになるものです。


しかし、地盤改良を安易に考えては非常に危険です。


従来の柱状改良では、セメントを流し込み、地中に杭を作ってきました。
しかし、セメントには六価クロムなどの有害物質が含まれています。

よってセメント杭を施工することは、結果として地中に産業廃棄物を埋め込むことになります。

そのことにより懸念されるのが、土壌汚染や水質汚染。
更には将来的にはその補償の問題なども発生する恐れがあります。

また、将来その土地を手放したり家を解体する際に杭の撤去費用の負担などのリスクも発生します。

そういったリスクを解決するのが、自然石ベースの砕石のみを使用したHyspeed工法などです。

自然石ベースなので、当然100%自然素材。だから環境への負荷も非常に少なくて済みます。
将来的に撤去の必要もありません。

折角地盤改良するのであれば、より環境負荷が少なく、子や孫に負担をかけない工法を是非選んでほしいと考えます。

また、ビルダー選びの際にも六価クロム対策などを真剣に考えている会社を選びたいものです。


top

※安心な地盤について詳しくお知りになりたい方は ↑ をクリック。 


追記、


先の震災後、液状化被害の多かった関東の湾岸エリアで、

このhyspeed工法で地盤改良を行った家が無事であったことが高く評価され、

TV番組「ガイアの夜明け」でも紹介されました。


砕石パイルが強く、そして液状化対策として非常に有効であることは、

震災の際に砕石パイルで地盤工事が行ってあったディズニーランドが被害が少なく、

来園者の避難場所として利用されたことからもご理解いただけるでしょう。

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